はたらくラッパー

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笑われるぐらいの挑戦を/笑いもの

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これまでの人生で、大きな挑戦はしてきましたか?

 

大きくなくても、あなたは挑戦してきましたか?

そしてそれは、自分の満足のゆく結果になっただろうか。

 

僕は何1つ満足できないまま終わってしまいました。

 

高校時代は新しいスポーツに挑戦したけど、結局芽が出ないまま引退を迎えてしまいました。

 

大学時代は様々なことに挑戦しました。

国家資格の勉強をしたり、劇団を立ち上げたり、個人で芸事をしたり。

 

どれも自分の成長に繋がったし、それなりの結果は出たかもしれません。

少なくとも周りの人には「すごいね」と言ってもらえたりしました。

全部が全部ではないですが。

 

しかし周りがどう言おうが僕は自分の結果に満足していませんでした。

どれもこれも小さな結果が出たところで辞めてしまって自分の理想には届きませんでした。

そして続ける勇気がないまま、過ぎ去っていきました。

 

小さな結果は積み重ねれば大きな結果に繋がります。

でも、どこかで自分に言い訳をして諦めてしまったのです。

 

「これぐらいやったらいいか」「とりあえずは終わろう」

「次はもう少し余裕がある時にやろう」

 

なんて言い訳をしては僕は自分の現実から逃げていました。

 

 

そうして僕は大人になった。現在24歳。上京2年目。

 

きっと僕はこの先も働き、日々愚痴を言いながら過ごすのだろう。

たまにライブに行き、たまにデートをして、そして何かに追われながら。

 

自分の夢は馬鹿げている気がする。

こんな歳になって目指すものではない。

 

そんなことを思って、なんとか自分を説得する。

いや、説得というより、慰める。

 

「どうせ結果は出ない」

「また中途半端になって終わってしまうだけ」

 

その気持ちもよくわかる。

自分だってそう思ってしまう時がある。

 

でもその殻を破れるのは自分だけだ。

 

 

僕は笑われるようなことはなかった。

 

それは良い側面もあれば、悪い側面もある。

 

笑われるような失敗をせず着実に歩んでいきていると言える。

しかし一方で、「笑われるような挑戦すらしていない」とも言える。

 

僕は今、後者の考えが大きくなっている。

 

もっと馬鹿げたことでも真剣に追えば良かった。

もっと可能性があるうちに取り組めば良かった。

 

誰かの目を気にして何もできず、ひっそりと暮らしていました。

それが今を一番快適に生きる方法だったから。

 

でもそうやって部分最適を繰り返すうちに全体のバランスが崩れてきました。

見た目はしっかりしていても、心の中で何かが崩れ始める音が聞こえるのです。

 

「一生このままでいいのか」

「誰からも責められないけど、誰からも讃えられない人生だぞ」

 

僕はヒーローになりたかった。

イヤホンから流れるHIPHOPは僕に力強さをくれた。

歌は上手くないかもしれない。でもラッパーは必死に言葉を絞り出す。

そこから生まれるリズムは、確かに僕の心に刻まれた。

 

僕はヒーローがいるからここまでこれた。

これまでの小さな挑戦は全てヒーローが導いてくれた。

 

ラーメンズに憧れてコントを始めた。

KREVAになりたくて歌詞を書き始めた。

伊坂幸太郎になりたくて筆を執った。

 

でも全て中途半端だった。

なぜなら全て「辞めてしまった」から。

 

続けるしかない。

僕が僕を満足させるためにはとにかく続けるしかない。

 

そして小さな希望が大きな結果になるまで走り続けるしかない。

 

夢を諦めるのは大変だ。

でも追い続けるのはもっと大変なんだ。

 

それでも僕はまだ追い続けたい。

 

笑われなかった僕を笑ってほしい。

僕だってガムシャラにやれるんだ。

泥臭くても、何かを生み出せるんだ。

 

もうこれまでの自分とは違う。

自分で考える。自分で学ぶ。自分で決める。

全部自分次第だとようやく気づいた。

 

この世界と対峙するのは自分しかない。

誰かが代わってくれるわけじゃないんだ。

自分がやらないと自分はいないも同然だ。

 

俺を笑ってくれて構わねえ

だけど諦めねえぞ墓場まで

 

今に見ていろ 俺は笑いもの

そして最後笑う 笑いもの

 

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笑いもの/MUKAI