ひねくれカフェ
一人で店に入るのが怖いんです。
服屋さんなら、買うか分からない状態で入って、店員に声を掛けられたら買わされるんじゃないかって思ったり。
カフェなら意識高い系と思われるんじゃないかとか、人がいっぱいで引き返すことになったら恥ずかしいなとか。
一人で入るためには、過去に誰かと行って問題ないと判断する必要があります。
友達と行ったカフェはなんとか入れます。
あと、ユニクロも一人でなんとか。他の服屋は厳しい。
そんな学生時代を送ってきたけど、社会人になって少しはマシになりました。
駅前のチェーン的なところであれば一人で入れるようにもなりました。
服は必要に迫られれば一人で買いに行くようになりました。
(でも最近はユニクロオンラインを活用中。ありがとうユニクロ)
こういう性格って本当に損だと思っています。
一人でも入れる方が行動の幅が広がるしいいことが多いはず。
でもそれがなかなかできないんですよね。
多分原因は「自信のなさ」なんだろうなと。
自分なんかがカフェで時間を過ごすなんて、とか、自分なんかがこんな良いお店で服を買うなんて、とか。
そんな自分に対する自信のなさが一人での行動を制限してしまってるんでしょうね。
なんで自信がないんだろうか。
いろいろ思いあたる節はありますが、やっぱり成功体験の少なさでしょうか。
みんな人生の中でどれぐらい成功しているのだろうか。
またはどれぐらいを成功と捉えているのだろうか。
きっと成功の数だけ自分に自信がつくんだろうなあ。
それも幼少期の時にどれだけその経験を積めるかが大きい気がする。
僕はそれが少なかったのかあ。覚えてないけど、「覚えてない」という事実が少なさを物語ってるんだろうなあ。
この原稿は一人でカフェで書いてます。
このカフェには同僚と一緒に来たことがあります。
だからこそ休みの日になんとか一人で入れます。
横の席に座った女性に対して後ろから急に男性が抱きつきました。
女性はとても驚きながらも喜んでいます。
きっと待ち合わせだったんろうだな。
ああ、かっこいい登場だなあ。
どんな成功体験を積めばカフェで後ろから抱きしめて登場できるのだろうか。
インタビューしたいけど、その勇気も出ないや。
ひねくれた性格を引きずりながら今日も生きていきましょうか。
いつか一人で堂々とお店に入れる日は来るのでしょうか。
そうすればどこでもかっこよく振る舞えるのだろうなあ。
さ、帰ったら家の掃除でもしよっと。